予想しない機械的投資競馬が成功するのか検証

今回は全く自分で予想しないで、ワンパターン単純作業の機械的投資で投資競馬を行うとどうなるのか、実際に検証してみたのでリポートしたいと思います。まずは投資方法についてルールを決めなければいけませんので、以下のように投資ルールを定めました。

  • 場外馬券売り場に到着して一番最初に締め切りの来るレースから買う
  • 予想は一切しない、出馬表も新聞も見ない、場体重の増減やパドック・返し馬も見ない
  • 地方競馬各場の単勝1番人気を追い上げ方式で買う
  • 100円からスタートする
  • 的中したら100円に戻る
  • 賭け金決定は、(損金+α)÷(オッズー1.0)=で求める
  • 損切りはせず、持ち金使い切るまで途中退場しない
  • メインレース以降は利益が出た時点で勝ち逃げ

さて、そんなわけでやって来ました地方競馬の場外発売所DASH心斎橋。この日は名古屋競馬でダートグレードレースの名古屋大賞典が行われるので、結構賑わっておりました。

到着して最初に締め切り間近だったのが名古屋競馬8レース・サラブレット系B1クラスの8頭立てで、締め切り11分前の単勝1番人気はオッズが1.0とダントツの人気の様子。

投資ルールの中に最初のレースが1.0倍だった場合の身の振る舞いを決めていませんでしたが、1.1倍から1.2倍ぐらいには落ち着きそうな気がしたので、とりあえず100円投入。

結局単勝オッズは1.2倍で確定したようで、レースの方も危なげなく一番人気が勝ちました。オッズ以外何も見ないので馬券を買って初めて馬名と騎手名を知らされます。

的中したので投資結果は100円の投資に対して120円の払い戻しで回収率120%と天才馬券師級の成績です。ただ、ここから思わぬ事態に発展していく事など、この時は全く予想だにしていませんでした。

続いて締め切りが迫ったのが園田競馬9レースで、的中した後の一発目ですから賭け金は100円のまま。

これが4着に飛んだので馬券はハズレ。周囲のお客さんは1番人気が飛んだので馬券が外れて悔しがっていましたが、私は追い上げの実証実験中なので、ここで百発百中になってもらっては記事にならん!と余裕の表情。

続いてすぐに浦和競馬9レースが締め切りが迫り、このレースは単勝オッズが割れているし、単勝の人気順と馬単や三連単の人気順などを見てもどれも整合性がありません。

馬券を買った時点で1番人気だった8番ニシノベニザクラを100円購入したのですが、締め切り1分前にはオッズが変動して10番の馬が1番人気になってしまいました。いくら機械的な投資方法と言えどもオッズを使用する場合は思った通りに行かない場合もありますね。なのでコンピ指数などの変動しない基準を使う場合もあります。詳しくはコンピ指数で追い上げる投資競馬をご覧ください。

人気も割れていたので多分勝ち切らないだろうなと思っていましたが、思った通り5着に凡走してハズレ。

続いて締め切りが迫ったのが名古屋競馬9レースで、単勝1番人気のオッズが2倍程度なので、的中時に少しだけ利益が上乗せ出来るように300円を投入しました。

結果は惜しくもアタマ差の2着、ただ、締め切り後にオッズを見てみると、オッズの変動によって9番サザンキングではなくスズカレビン(4着)が一番人気になっていました。まぁ、いずれにしても外れていましたから同じですね。

次は園田競馬10レースで、こちらも私が締め切り3分前ぐらいに単勝を買うと、その後のオッズ変動で別の馬が一番人気になりました。

私は今は基本的に毎レース均等買いで馬券を買って利益を生んでいますが、昔追い上げをやっていた頃は、この一番人気馬が入れ替わってしまう現象には悩まされましたね。

今回の検証をしている時も感じた事ですが、新聞もいらないし予想もする必要が無いので無料配布の出走表片手にオッズだけ見る追い上げ投資競馬は、コストもかからず楽な反面、「このレースは見送りだな、手を出すべきレースでは無い」という判断が出来ないので、一見低コスト・手間なしに見えても、実際には普通に予想するよりハイリスクなんじゃないでしょうか。

で、このレースも結局私が買った馬も、入れ替わって一番人気になった馬もどちらも負けてしまって馬券はハズレ。これで4連敗。続いて浦和競馬の10レースでは単勝1番人気のオッズが3分前で1.8倍だったので、2000円ほど投入。

馬券を買った後にオッズが下がらないで欲しいなと思っていましたが、結局最終的には1.6倍に下がりました。ただ、それだけ多くの人が「この馬が勝つ」と思って馬券を買ったという事ですから、当たるかも知れません。

結果は5着、4コーナーでは一瞬「おっ」と思わせる勢いがありましたが、直線では伸びあぐねてしまいました。これで5連敗。

ただですね、今回予想をしないルールと言えども、次の名古屋競馬のメインレースは名古屋大賞典ですから、予想はしませんが事前に色々情報がインプットされていまして、本命の1番人気はアジアエクスプレスで鞍上は戸崎圭太騎手です。

単勝オッズ1.7倍ほどですが、締め切り間際に結構本命馬のオッズが下がるのが最近の地方競馬のトレンドなので、少し多目に1万円投入しました。

まずまずのスタートを決めて外目の三番手を進むアジアエクスプレスで、残り600から仕掛けて逃げ馬に並びかけますが、逃げ馬もしぶとく粘ります。結局差し切る事が出来ずに2着止まり。ハズレです。

これで5連敗となりました。もし軍資金が1万円前後しか無いような人はここで撤退という事になります。幸か不幸かまだ軍資金はあるので、すぐさま園田競馬の11レースのマークカードを塗りつぶします。

このレースも結構人気が割れていて、1番人気馬の単勝オッズが3倍台でしたから、その分必要な賭け金は少なくて済むものの、あまり的中する予感がありません。

なんと1番人気のリリーヒーローは4着と凡走して、これで7連敗もしてしまいました。ここまでの損失額が大体2万3000円ほど。やめたくなりました。

しかし、今回はワンパターンな馬鹿でも出来る機械的な投資方法の実証実験ですから、最初に決めたルール通り次も参戦したいと思います。

浦和競馬11レースの1番人気は単勝オッズ2.3倍で、ここにオッズの低下を考慮して2万にするか、それとも利益を追求して3万にするか、少々迷いましたが、まだ投資が続くかも知れませんから金額を抑えて2万円投入。

しかし、心配したようなオッズの低下はなく、締め切り時には2.5倍まで上がっていました。

レースの方は4番手・5番手あたりにつけた1番人気馬が、3コーナー4コーナーで先頭に並びかけて、そこからゴールまで2頭の叩き合いが続くと言う見応えのあるレースで、なんとか直線半ばで1番人気が抜けだして勝利。

これで4万3200円分の馬券投資を行なって、払い戻しが5万120円なので、プラス6920円の儲けとなりました。回収率で言うと116%です。(もし、これを全てのレースで金額を同じにした均等買いだったら回収率27%にしかなっていないのに、追い上げ方式にすると回収率116%まで上がる。これが多くの人が追い上げしてしまう理由の1つでしょうね)

あなたの使える競馬軍資金によっては2つの見方があると思います。軍資金が少ない人は「100円からスタートしてるのに、結構お金がかかるなぁ…」と感じるでしょうし、軍資金の多い人は「なんだ、7連敗でもそんな程度か」と感じるかも知れません。

機械的な追い上げの利点の1つは「予想しないで良い」ところでもありますが、当然資金が尽きれば損失を回収できません。でも競馬勝ち方のようなやり方なら、1秒も予想せず、なおかつ馬券が絶対に当たるというのですからすごいですよね。当たるだけじゃなく損しませんから。

自宅に帰ったあと、各レースのデータや情報を改めて見てみましたが、やはり途中でも書いたように「このレースは買えないわ」というレースや、「いくら評価が一番人気でもこの馬は買えない」というような馬であっても、オッズしか判断材料が無ければ見送る事が出来ません。

結局のところ、頭を使わなくても良い「誰でも儲けられる投資法」を編み出すよりは、自分の予想スキルを高めて「自分にしか出来ない予想法」を編み出した方が馬券利益は絶対に良くなります。

私のように均等買いでプラス収支にするスキルを身につけたいのであれば、うまめし.com 競馬必勝法のサイトを読んでみると、きっと役立つと思います。

また、一つ注意事項として、今回の私の追い上げ投資法を見て、真似をしない方が良いと思います。特に地方競馬の場合はオッズの変動が激しくて、いくら資金があっても自分が馬券を買った馬のオッズが急激に1.0倍に下がってしまったりする事も頻繁にありますし、追い上げ競馬の攻略でも書かれているように、追い上げは長期的な利益を狙うには不向きです。

誰でもできる単純作業とは「ライバルも皆できる事」なので、パイの奪い合いになりますよって事ですね。

追伸

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