レース成績データのアイコン 2021年 重賞レース一覧安田記念

第71回 安田記念

強敵を打ち破ってダノンキングリーがGⅠ初制覇を果たす!

静かな雨も午後にはあがって、良馬場で迎えることとなった安田記念(GⅠ)。連覇を目指すグランアレグリアが断然人気に支持され、次いで一昨年の1着馬インディチャンプ、朝日杯フューチュリティSの勝ち鞍を持つサリオス、NHKマイルCを差し切った3歳馬シュネルマイスターと続く。

これら並みいる強豪たちを下したのがダノンキングリーだ。

かつてデビュー3連勝を飾り、3歳クラシックで注目を浴びたダノンキングリー。だが皐月賞3着、日本ダービー2着と涙を飲み、その後もマイルチャンピオンシップ5着、大阪杯3着など、どうしてもGⅠタイトルには手が届かないでいた。ここは昨年の天皇賞(秋)12着以来、約7か月ぶりの実戦、8番人気、単勝オッズは47.6倍。それでも、初めて手綱を託された川田将雅騎手は「もともと能力の高い馬。レースで戦って走りも見てきた。イメージはできている」と、ひそかに自信を抱いての出走だった。

ダイワキャグニーが先導し、1000メートル通過57秒8の緩みない流れで進んだ隊列が直線へと向かう。坂上でインディチャンプが抜け出すと、これに外からダノンキングリーとシュネルマイスターが襲い掛かり、馬群を割ってグランアレグリアも鋭い伸びを見せる。

中でも光ったのがダノンキングリーのしぶとい末脚だ。「道中のリズムが良く、脚を溜めることができた。これなら動ける」という川田騎手の感触通り、ダノンキングリーは力強く駆ける。シュネルマイスターを競り落としながらインディチャンプをかわし、グランアレグリアの猛追もアタマ差しのぎきって先頭ゴールを果たす。

「こういうメンバーでも勝ち切れる。これがこの馬の本来の姿」と川田騎手。期待された素質馬が、期待にたがわぬ走りを取り戻して成し遂げた、悲願のGⅠ初制覇である。

(谷川 善久)

11レース
ウインファイヴ 5レース目

第71回安田記念GⅠ

3歳以上
オープン
(国際)(指定)
定量
コース:1,600メートル(芝・左)
  • 本賞金(万円)
    1. 1着13,000
    2. 2着5,200
    3. 3着3,300
    4. 4着2,000
    5. 5着1,300
  • 付加賞(万円)
    1. 1着298.2
    2. 2着85.2
    3. 3着42.6
着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 タイム 着差 コーナー通過順位 推定上り 馬体重(増減) 調教師名 単勝人気
1 枠7橙 11 ダノンキングリー 牡5 58.0 川田 将雅 1:31.7
  • 8
  • 8
33.1 456(+6) 萩原 清 8
2 枠4青 5 グランアレグリア 牝5 56.0 C.ルメール 1:31.7 アタマ
  • 11
  • 11
32.9 502(+4) 藤沢 和雄 1
3 枠8桃 13 マルガイシュネルマイスター 牡3 54.0 横山 武史 1:31.8 1/2
  • 5
  • 5
33.4 474(-6) 手塚 貴久 4
4 枠5黄 8 インディチャンプ 牡6 58.0 福永 祐一 1:31.9 クビ
  • 5
  • 5
33.5 484(+6) 音無 秀孝 2
5 枠6緑 9 トーラスジェミニ 牡5 58.0 戸崎 圭太 1:32.1 1 1/4
  • 2
  • 2
34.2 472(-4) 小桧山 悟 13
6 枠6緑 10 カデナ 牡7 58.0 武 豊 1:32.2 1/2
  • 12
  • 14
33.2 480(-4) 中竹 和也 14
7 枠4青 6 ダノンプレミアム 牡6 58.0 池添 謙一 1:32.3
  • 3
  • 3
34.1 510(+10) 中内田 充正 6
8 枠1白 1 サリオス 牡4 58.0 松山 弘平 1:32.4 クビ
  • 9
  • 8
33.7 536(-2) 堀 宣行 3
9 枠2黒 2 ギベオン 牡6 58.0 西村 淳也 1:32.6 1 1/4
  • 5
  • 5
34.2 512(0) 藤原 英昭 11
10 枠7橙 12 ケイデンスコール 牡5 58.0 岩田 康誠 1:32.6 アタマ
  • 9
  • 8
33.9 470(0) 安田 隆行 5
11 枠3赤 3 ダイワキャグニー せん7 58.0 石橋 脩 1:32.7
  • 1
  • 1
34.9 492(-2) 菊沢 隆徳 12
12 枠8桃 14 カテドラル 牡5 58.0 田辺 裕信 1:32.8 アタマ
  • 12
  • 12
33.9 488(+4) 池添 学 9
13 枠3赤 4 カラテ 牡5 58.0 菅原 明良 1:33.0 1 1/4
  • 12
  • 12
34.1 526(-4) 高橋 祥泰 10
14 枠5黄 7 ラウダシオン 牡4 58.0 M.デムーロ 1:34.5
  • 3
  • 3
36.3 516(+2) 斉藤 崇史 7
タイム
ハロンタイム 12.3 - 11.0 - 11.6 - 11.5 - 11.4 - 11.2 - 11.0 - 11.7
上り 4F 45.3 - 3F 33.9
コーナー通過順位
3コーナー (*3,9)(6,7)(2,8,13)11(1,12)5(4,10,14)
4コーナー 3,9(6,7)(2,8,13)(1,11,12)5(4,14)10

払戻金

  • 単勝
    11
    4,760
    8番人気
  • 複勝
    11
    710
    9番人気
    5
    110
    1番人気
    13
    240
    4番人気
  • 枠連
    4-7
    720
    4番人気
  • ワイド
    5-11
    1,160
    12番人気
    11-13
    5,460
    38番人気
    5-13
    400
    3番人気
  • 馬連
    5-11
    2,950
    9番人気
  • 馬単
    11-5
    12,090
    29番人気
  • 3連複
    5-11-13
    8,860
    26番人気
  • 3連単
    11-5-13
    110,420
    247番人気
勝馬の情報
勝馬 ダノンキングリー
[牡5・黒鹿毛]
父:ディープインパクト
母:マイグッドネス
馬主 株式会社ダノックス
生産地 北海道浦河郡浦河町
生産牧場 三嶋牧場
戦績 12戦6勝
獲得賞金 487,796,000円
主な勝鞍 重賞4勝目
2019年 共同通信杯(GⅢ)
2019年 毎日王冠(GⅡ)
2020年 中山記念(GⅡ)
騎手 川田 将雅:3勝目
2015年 モーリス
2017年 サトノアラジン
調教師 萩原 清:初勝利
  • 注記:戦績・獲得賞金は2021年安田記念(GⅠ)終了時点
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